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10月1日はコーヒーの日!コーヒーの未来について考えよう

  • Coffee

コーヒーは、世界で最も人気のある飲み物の一つで、世界のマーケットで最も多く取引されている商品の一つでもあります。私たちにとっても、生産者やビジネスにとっても大切な存在であるコーヒーですが、今、コーヒーの持続可能性が危機に晒されています。10月1日は「国際コーヒーの日」。コーヒーのサステナブルな未来について、一緒に考えてみませんか?

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WHY? 10月1日は「コーヒーの日」

暑い夏を越して涼しさを感じる日が徐々に増え、温かい飲み物が欲しくなる、秋の始まりが10月です。コーヒー産地では、収穫の新しいサイクルがスタートし、コーヒーの「新年度」の始まりが10月1日となっています。コーヒー産業の発展やコーヒーの普及を目的に活動する全日本コーヒー協会が1983年に10月1日を「コーヒーの日」と制定しました。さらに2015年には、国際コーヒー機関(ICO)が10月1日を「国際コーヒーの日 (International Coffee Day )」と制定したことで、世界中でコーヒーを祝う日となりました。

WHO? コーヒーに関わる人々

ラテンアメリカからアジア、アフリカに至るまで、世界中で約1億2,500万人の農家がコーヒー栽培により生計を立てています。そして、世界のコーヒー豆の70~80%は小規模農家によって生産されています。

コーヒーのサプライチェーンは大変複雑に絡み合っており、コーヒー農園から出荷された豆は、トレーダー、加工者、輸出者、焙煎業者、小売業者を次々と経由して、消費者の元に届きます。ほとんどの農家は、自分たちが生産したコーヒー豆が最終的にどこで販売されるのか、また、いくらで売られているのかを知りません。

そして、消費者の多くは、普段飲んでいるコーヒーを誰が育てたのか、どうやって届いたのか意識することなく、スーパーの棚に並ぶ値段や味で買い物されています。

WHAT will happen ? コーヒー産業の未来

現在、多くのコーヒー農家が置かれている現状は「持続可能=サステナブル」ではなく、コーヒーの未来が脅かされていると言えます。異常気象によってコーヒーの収穫量が減り、温暖化の影響でコーヒーの栽培に適した気候が失われ、変動する国際市場価格による不安定な収入が、コーヒー農園の経営や家族の生計を維持することを 難しくしています。コーヒーの収穫量の減少や品質の低下は、コーヒーを生業とする企業のビジネスに影響し、最終的に私たち消費者が手にするコーヒーの品質や価格に 影響します。

そんな中で、生産者が美味しいもの・品質の良いものを作り続けていくために、生産者の働く環境や生活水準を改善し、産地の自然環境の保護と気候変動に対応し、持続可能な生産とビジネスを実現するための「貿易の仕組み」を提供しているのがフェアトレードです。

 

"財政難と気候変動によって世界的にコーヒー農家が直面している状況は、持続可能ではなく、率直に言って、コーヒーの未来全体を危険にさらしています。"

Silvia Gonzalez, ニカラグアのコーヒー生産者組合UCA Miraflorのマネージャー

HOW? フェアトレードの活動とインパクト

フェアトレードは、対話、透明性、尊重に基づいた貿易のパートナーシップであり、製品ができるまでの取引に対して認証を行う制度です。国際フェアトレード認証ラベル(FAIRTRADE Mark)のついたコーヒーは、原料のコーヒー豆がパッケージに入った完成品となるまでの過程に関わる全ての組織に対して監査が実施され、基準が遵守されていることをチェックしています。コーヒーの未来のために、フェアトレードは次のことを実施しています。

  • 適正価格の保証:予測不可能な市場取引において、農家に安定した収入をもたらすセーフティネットである「フェアトレード最低価格」が機能します。
  • フェアトレード・プレミアムの支払い:取引価格に上乗せして支払われるプレミアム(奨励金・割増金)は、生産者組合が自ら決定するコミュニティ・プロジェクトの実施に充てることができます。
  • 気候変動への対応:気候変動の最前線で闘う農家を、フェアトレード・プレミアムの資金と、3つのフェアトレード生産者ネットワークの専門家が支えています。気候変動に対するレジリエンス(適応力)を高めるため、農業技術トレーニングや、設備投資、干ばつや病気に強い品種の苗木の導入などが行われています。
  • 品質の向上:品質の高いコーヒーを栽培するための技術指導や、フェアトレード認証コーヒーの品評会「Golden Cup」の開催、カッピングやバリスタ研修などを実施しています。
  • 啓発活動:フェアトレード認証コーヒーの魅力を世界へ伝えるため、SCA(スペシャルティコーヒー展示会)への出展や、セミナーの開催、生産者の招聘を行い、フェアトレード認証コーヒーの流通拡大を目指した取り組みを行っています。

美味しいコーヒーの未来を守るために、皆さんもフェアトレードのコーヒーを選びませんか?

日本で買える国際フェアトレード認証コーヒー製品のご紹介

Fairtrade Coffee

Want Action?

「フェアトレード」をひとりでも多くの方に知っていただき、お伝えいただくための広報物や教材を提供しています。あなたの学校や会社、地域のイベントでフェアトレードのアクションをしてみませんか? 広報物の素材は無料でダウンロードしてご利用いただけます。フェアトレード応援グッズには、ポスターやマグカップなどのお買取り品と、商品見本セットやバナナスーツなどの貸し出し品があります。 イベントでの配布など、フェアトレードの普及目的に応じて、それぞれをお選びください。

フェアトレード資料

生産者ストーリー「ペルーCOCLA:一人ではできないことを、共に実現する」

世界最大のフェアトレードコーヒー産地ペルーが切り拓く、生産者主導の新時代! ペルーのコーヒー生産者組合COCLAでゼネラル・マネージャーを務め、フェアトレード中南米CLACの理事としても活動 するヴラディミール・ヴィヴァンコさん。協同組合による民主的な運営と品質向上システムを通じて、小規模生産者の可能性を最大化しています。 ぜひご覧ください。

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コーヒーカッピングイベント「注目のペルー産フェアトレード認証コーヒーの魅力」

フェアトレード・ジャパンでは、フェアトレード認証コーヒーの更なる普及拡大に向け、2025年9月5日(金)に東京都品川区のNOG COFFEE ROASTERS 品川において、ペルー大使館商務部(Promperu)と共催のカッピングイベントを実施しました。 SCAJ2025でのブース出展に先立って開催した本カッピングイベントでは、中南米フェアトレード生産者ネットワーク団体(CLAC)が生産国で行っているフェアトレード認証コーヒー品評会「Golden Cup」で毎年上位入賞する生産者の2025/26ニュークロップ(初摘み豆)を日本市場に紹介すべく、厳選した9種のペルー産フェアトレード認証のスペシャルティコーヒーを集めました。日本の商社・メーカーから、Qグレーダーやコーヒー鑑定士などの資格保持者を中心に約20名がカッピングに参加しました。カッピングにご参加いただいた方からは、「フルーティな香りと濃厚なボディがとてもよく、ペルーの品質に感動した」 「ゲイシャのフレーバーがはっきりしていて良かった」といった高い評価の声が聞かれ、ペルー産フェアトレード認証コーヒーへの期待の高まりを感じさせました。

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