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コーヒーカッピングイベント「注目のペルー産フェアトレード認証コーヒーの魅力」を開催

  • 11.09.25

ペルー大使館商務部(Promperu)、フェアトレード・ラベル・ジャパン共催!2025/26 ニュークロップ9銘柄(品評会上位入賞生産者)のカッピングを実施

フェアトレード・ジャパンでは、フェアトレード認証コーヒーの更なる普及拡大に向け、9月5日(金)に東京都品川区のNOG COFFEE ROASTERS 品川において、ペルー大使館商務部(Promperu)と共催のカッピングイベントを実施しました。

SCAJ2025でのブース出展に先立って開催した本カッピングイベントでは、中南米フェアトレード生産者ネットワーク団体(CLAC)が生産国で行っているフェアトレード認証コーヒー品評会「Golden Cup」で毎年上位入賞する生産者の2025/26ニュークロップ(初摘み豆)を日本市場に紹介すべく、厳選した9種のペルー産フェアトレード認証のスペシャルティコーヒーを集めました。日本の商社・メーカーから、Qグレーダーやコーヒー鑑定士などの資格保持者を中心に約20名がカッピングに参加しました。カッピングにご参加いただいた方からは、「フルーティな香りと濃厚なボディがとてもよく、ペルーの品質に感動した」 「ゲイシャのフレーバーがはっきりしていて良かった」といった高い評価の声が聞かれ、ペルー産フェアトレード認証コーヒーへの期待の高まりを感じさせました。

本カッピングイベントで高評価を集めたペルー産フェアトレード認証コーヒーの一部は、SCAJ2025のフェアトレード・ジャパンのブースでもカッピングが可能です。※SCAJ2025出展のお知らせはこちら

 

ペルー大使館商務部「ペルー産コーヒーの魅力」の紹介

ペルー大使館商務部 商務参事官フェルナンド・アルバレダ氏より、ペルーコーヒーの魅力について発表いただきました。

ペルーで栽培されているコーヒーは100%がアラビカ種で、ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、パチェ、ゲイシャなどの品種が高地(1200-2300m)で栽培されています。コーヒーは生活の一部として捉えられており、近年、品質の向上に大きな進展がみられています。地理的な特徴と品質を重視する文化が融合し、目の肥えたバイヤーにとって、ペルーは欠かせない産地になっています。

ペルーでは95%のコーヒーが、5ha未満の小規模農家によって生産されており、小規模農家の多くは生産者組合に所属しています。これにより、フェアトレードをはじめとする国際的な認証の取得や海外市場へのアクセスが促進されており、これが持続的な農業の推進にもつながっています。

どんなコーヒーにも、無限の可能性を秘めた物語が詰まっています。大阪・関西万博のペルーパビリオンのテーマも「無限の可能性」として、日本との深い絆やペルーの魅力を伝えています。

 

フェアトレード認証コーヒーの最新情報の紹介

中南米フェアトレード生産者ネットワーク団体(CLAC) のコマーシャルマネージャーであるパウロ・フェレイラ・ジュニア氏から、フェアトレード認証コーヒーの意義とその取り組みについて、特にラテンアメリカおよびカリブ海地域の小規模生産者に焦点を当てて説明しました。特にフェアトレードの特徴として、安定した価格の提供が挙げられ、ニューヨーク市場価格を上回る価格で25年以上にわたり小規模生産者を支えてきた実績が紹介されました。

世界では約87万人のコーヒー農家がフェアトレード認証に参加していますが、全フェアトレード認証コーヒーのうち、83%がラテンアメリカ・カリブ海地域で生産されています。特にペルーは重要な役割を果たしており、160以上のフェアトレード生産者組合に6万2000人以上の農家が参加しています。ペルーでは、世界のフェアトレード認証コーヒーの約24%を生産しており、16万ヘクタール以上の農地で年間13万トン以上のコーヒーが生産されています。

フェアトレードコーヒーの品質向上の取組みとして、現在、世界各国開催しているフェアトレード認証コーヒーだけを集めた品評会「Golden Cup」は、2013年にラテンアメリカで開始して今年で12年目になりました。高品質なコーヒーの生産を促進するため、フェアトレードのコーヒー農家に対して農業技術の研修を実施し、最初の3年間で365組織・1390名が研修を受講しました。研修は対面とオンラインの両方で実施されています。

品質を追求することが、価格の維持やサステナビリティに繋がるとの考えで、今回のカッピングイベントも、市場からの評価やフィードバックを得て、品質改善に繋げていくための重要な機会となります。

また、組織の発展に向けた取り組みも行っており、次世代や女性の農家を対象とした雇用の創出および維持にも注力しています。農家にとって魅力的な職場であり、仕事であることも、コーヒーを持続的に生産していくうえでは不可欠です。

 

ペルーのフェアトレードコーヒー生産 最新情報の紹介

この日のために来日した、ペルーのコーヒー生産者組合COCLAのゼネラル・マネージャーであり、CLACの理事でもあるヴラディミール・ヴィヴァンコ氏より、ペルーのコーヒー組合の特徴や活動についてご紹介しました。

ペルーのコーヒー栽培地のうち、42%が有機認証を受けており、有機コーヒーの輸出量は185万袋以上に上ります。ペルー産コーヒーの輸出先はEUと米国で65%、カナダ・韓国・日本・豪州が25%を占めています。現在の栽培地の60%が標高1200〜2400mの高地ですが、気候変動の影響に対応していくため、森林農法や新しい品種の導入が進められています。1990年代からはスペシャルティコーヒーの開発が始まり、品質向上のためのラボの設置や研修、コンテストなどが活発化しました。これによって、生産者の技術力と品質意識が向上しました。

共同組合の役割は非常に重要で、技術支援、肥料管理、健康管理、持続可能な農業に関する研修などを通じて、生産者の生活と品質向上に貢献しています。パーチメントコーヒーの受け取りから加工までの流れも教育しており、品質管理体制が整っています。

ペルーのコーヒーは北部・中部・南部の3地域に分かれ、それぞれ異なる風味特性を持っています。北部はクリーミーでバランスの取れた味わい、中部は複雑で調和の取れたフレーバー、南部は甘みと明るい酸味が特徴です。ぜひペルーの高品質なコーヒーをカッピングで体感してください。

ペルー産フェアトレードコーヒー 2025/26 ニュークロップ 9銘柄のカッピング

イベントは、東京都品川区のNOG COFFEE ROASTERS 品川に会場・機材提供、運営にご協力いただき、厳選した9種のペルー産フェアトレード認証のスペシャルティコーヒーをご用意しました。コーヒー豆は、CLACが生産国で行っているフェアトレード認証コーヒー品評会「Golden Cup」で毎年上位入賞する生産者の2025/26ニュークロップ(初摘み豆)です。

日本の商社・メーカーから、Qグレーダーやコーヒー鑑定士などの資格保持者を中心に約20名にカッピングにご参加いただきました。カッピングにご参加いただいた方からは、「フルーティな香りと濃厚なボディがとてもよく、ペルーの品質に感動した」「ゲイシャのフレーバーがはっきりしていて良かった」といった高い評価の声が聞かれ、ペルー産フェアトレード認証コーヒーへの期待の高まりを感じさせました。

カッピングイベントで高評価を集めたペルー産フェアトレード認証コーヒーの一部は、SCAJ2025のフェアトレード・ジャパンのブースでもカッピングが可能です。

約20名の商社・ロースターの皆さまにご参加いただきました。ご参加ありがとうございました!

SCAJ2025出展のお知らせ

フェアトレード・ジャパンは、フェアトレード認証コーヒーの更なる普及拡大に向け、9月24日(水)〜26日(金)に東京ビッグサイトで開催されるアジア最大のスペシャルティコーヒー国際見本市「SCAJ2025」にブース出展を行います。

●出展者名:フェアトレード・ラベル・ジャパン(FAIRTRADE JAPAN)

●ブース番号:2503(南2ホール)

この展示会のために、中南米・アフリカ・アジアの各国から総勢20名以上のフェアトレードコーヒー生産者や関係者が来日し、30種類以上ものバラエティに富んだフェアトレード認証コーヒーのPRを行います。ブースでは、世界各国から集められた品質の高いフェアトレード認証コーヒーのカッピングを毎日行うほか、国内で販売されている認証コーヒーや品評会で上位入賞した認証コーヒーの試飲も可能です。

また展示会2日目の9月25日(木)には、会場内ステージにて、「コーヒーの未来は守れるか?気候・人権リスクに挑むコーヒー業界」と題したセミナーをSCAJサスティナビリティ委員会と共催予定です。

ブラジル、コロンビア、ペルー、コスタリカ、ホンジュラス、エチオピア、ケニア、インドネシアなど(産地は変更となる可能性があります)、世界中から選りすぐりのフェアトレード認証コーヒーの品質と美味しさを味わいに、ぜひお越しください。

※ご来場にはSCAJ2025公式サイトより事前登録や入場料が必要です。https://scajconference.jp/