【活動レポート】スペシャルティコーヒー展示会「SCAJ2026」
東京ビッグサイトで開催されたアジア最大級のスペシャルティコーヒー国際見本市「SCAJ2026」において、フェアトレード・ジャパンは2026年10月14日(水)〜16日(金)の3日間、世界から来日した生産者ネットワークやフェアトレード生産者と協力して、ブース出展とセミナーを行いました。ブースでのカッピングやテイスティング、そしてセミナーを通じて、世界の生産者と日本の市場をつなぐ3日間となりました。
世界各国から厳選した国際フェアトレード認証コーヒーをカッピングとテイスティングで紹介
SCAJ展示会として掲げられていた今年のテーマは、「Brew the Future(コーヒーの未来を、共に創る)」。人手不足や気候変動、価格高騰といった課題が山積する中、AIの導入や自動化などの技術革新がコーヒー業界をどう変えていくのか、そしてコーヒーへの愛と情熱がどのような新しい未来を拓くのか――そうした問いを業界全体で共有する展示会となりました。フェアトレード・ジャパンもこのテーマのもと、生産者と日本市場をつなぐ場づくりに取り組みました。年々高まるコーヒー人気も相まって、会期4日間(フェアトレード・ジャパンが出展した南1・2ホールは3日間)の来場者は10万人を超え、会場は常に熱気にあふれていました。
ブースでは、日本未発売のコーヒーや品評会入賞コーヒーを中心に、ブラジル、ホンジュラス、ペルー、コスタリカ、コロンビア、エチオピア、インドネシア、インド、ベトナムなど、世界各国から厳選した40種類以上の高品質な国際フェアトレード認証のスペシャルティコーヒーを、カッピングとテイスティング(試飲)を通じてご紹介しました。また、この展示会のためにブラジル、ニカラグア、グアテマラ、コスタリカ、エチオピアなどから来日したおよそ15名のフェアトレードコーヒー生産者や関係者もブースに立ち、来場者の皆さまに直接その魅力を伝えました。コーヒーの品質の高さには、来場された多くの企業の皆さまから非常に高い評価をいただきました。生産者と企業が直接対話する機会にもなり、今後の新たな取引につながることが期待されます。
また今年はコーヒーに加え、高品質なフレーバービーンズとして注目を集めるペルー産とエクアドル産の国際フェアトレード認証カカオもテイスティングを通じてご紹介しました。良質なカカオを求める日本の商社やメーカーの皆さまから具体的な調達へのご関心をお寄せいただくなど、今後の取引につながる手応えを感じることができました。

セミナー「根拠なき『サステナブル』は規制される時代へー 産地と築く品質・信頼、コーヒービジネスの次の一手」
会期初日には、人権・環境リスクへの対応を法令で義務づける動きや、根拠のない環境訴求を規制する「グリーンウォッシュ規制」をテーマにセミナーを開催しました。EUでは根拠を示さない環境訴求を禁じる指令の適用がすでに始まっており、日本でも環境省が「環境表示ガイドライン」を改定するなど、サステナビリティの「根拠」が問われる時代が到来しています。
本セミナーには、フェアトレード・中南米カリブ海地域(CLAC)コーヒー・コマーシャル・マネージャーのパウロ・フェレイラ・ジュニア氏、ブラジルの生産者組合COOPFAMでトレーダーを務めるマリーナ・イオッティ氏、そしてフェアトレード・ジャパン事務局長の潮崎真惟子が登壇しました。
セミナーでは、グリーンウォッシュ規制の国際動向や気候変動が生産地に与える影響、そして国際フェアトレード認証の活用可能性について議論が深まりました。なかでも印象的だったのが、日本市場に向けた生産国側からのメッセージです。
パウロ氏は、日本の買い手は利益だけでなく関係性と長期的なパートナーシップを重視すると高く評価しました。そうした姿勢はサプライチェーンのレジリエンス(強靭性)の構築に直結しており、「その道のりはすでに半分できている」と力強く語りました。
マリーナ氏は、日本企業へのアドバイスを一言で「信頼」と表現しました。生産者たちは、自分たちのコーヒーがどこへ届き、誰の手に渡っているのかを知りたいと思っている――そのことを、日本の皆さんにぜひ知ってほしいと語りました。
フェアトレード・ジャパン事務局長の潮崎は、日本企業は丁寧だからこそ最初の関係構築に時間がかかるという声もあると紹介しつつ、「だからこそ、会場に来ている生産者と企業をつなぐことが、フェアトレード・ジャパンの役割です」と締めくくりました。
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今回のSCAJでは、フェアトレードコーヒーの品質の高さを多くの企業の皆さまに実感していただくとともに、生産者と市場が直接出会う場の大切さを改めて確認することができました。美味しいコーヒーの未来を守るため、フェアトレード・ジャパンはこれからも、世界各地の生産者や生産者ネットワークと共に、生産者と市場をつなぐ活動を続け、持続可能なコーヒーづくりと市場の拡大に取り組んでまいります。
ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

▲ブースでは、日本で販売されているさまざまな国際フェアトレード認証コーヒー製品も紹介しました。