消費者のための環境表示とフェアトレード
サステナブル(持続可能)な製品に対する消費者の関心は、衰えることなく高まり続けています。しかし、消費者はどのようにして情報に基づいた選択を行い、パッケージに記載されたマークを信頼すればよいのでしょうか?
EUによる「グリーン移行のための消費者エンパワメント指令(EmpCo指令)」(Directive on Empowering Consumers for the Green Transition)は、数多くの環境ラベルや主張が溢れかえり、複雑化しているサステナビリティ(持続可能性)の現状に透明性をもたらすことで、この課題に対処することを目指しています。この指令は、グリーンウォッシング(見せかけの環境配慮)を削減し、効果の限定的なラベルと、信頼できる認証制度とを明確に区別することを目的としています。
EUによるEmpCo指令とは?
EUの消費者エンパワメント指令(EmpCo)は、誤解を招く環境主張やラベルから消費者を保護することを目的とした規制です。
この指令は、EU内で事業を行う企業に対して2026年9月から適用されます。これにより、曖昧で根拠のない環境主張が禁止されるほか、オフセット(排出量相殺)だけを根拠として、製品が環境にニュートラル(中立)、低減、あるいはポジティブな影響を与えていると主張する「気候中立(カーボンニュートラル)マーケティング」が禁止されます。また、サステナビリティラベルに対しては、独立した第三者による検証が義務付けられます。
2024年6月15日に正式に承認されたこの指令は、すべてのEU加盟国に対し、2026年9月27日までにその規定を国内法に組み込む(法制化する)ことを定めています。
フェアトレード(Fairtrade)の役割
透明性のある表示への期待が高まるなか、国際フェアトレード認証のような認証は、企業がこういった法的要件を満たす上で極めて重要な役割を果たします。国際フェアトレード認証ラベルは、厳格な基準と独立した検証に裏付けられた明確なコミュニケーションをパッケージ上で行うことを可能にし、消費者からの信頼を強化します。
フェアトレードは、この指令が「信頼できるラベル」を後押しし、公平な競争環境を確保する上で重要な役割を果たすと考えています。そして最終的には、消費者が環境的、そして間接的には社会的変化を推進する製品や企業を、より簡単にサポートできるようになると信じています。
認証について
今現在、国際フェアトレード認証の主な認証機関は FLOCERTが担っています。FLOCERTは ISO-17065 の認定を受けた認証機関です。
ISO-17065の認定は、製品の認証システムを運用する機関に対する、世界的に認められた最高峰の国際品質規格です。FLOCERTはすべての認証業務においてこの規格に準拠しており、自身もドイツの認定機関(DAkkS)による外部監査を受けています。
※日本国内のみで活動する輸入、製造、卸組織で条件を満たす組織に対しては、フェアトレード・ジャパンが認証・監査を行っています。
国際フェアトレード認証ラベル(Fairtrade Mark)について
2021年以降、国際フェアトレード認証ラベルは「欧州認証商標(European Certification Mark)」として登録され、サステナビリティラベルとして認知されています。このラベルは、特にコンプライアンス(法令・基準遵守)の監視に関して、EU消費者エンパワメント指令(EmpCo)が定義する要件を満たした認証制度に基づいています。
フェアトレードの基準は組織の基盤であり、認証を受けたトレーダー(事業者)や生産者に対する枠組みとガイダンスを提供しています。フェアトレードの認証は透明かつ公平であり、その要件を満たす意思と能力のあるすべての生産者やトレーダーに開かれています。
日本国内における運用について
国際フェアトレード認証制度およびその認証ラベルは欧州を拠点としており、その適用にあたっては欧州法に拘束されるものです。したがって日本においても、基準および規定が全てのフェアトレード・メンバーおよびライセンシーに適用されます。また、日本の環境省が2026年3月に改訂した「環境表示ガイドライン」にも対応しています。日本国内における国際フェアトレード認証の発信に関しては以下を参照してください。
- 日本国内におけるフェアトレードの環境表示については、最新の国際フェアトレード認証ラベル使用規定を参照し、国際フェアトレード認証および基準を根拠に環境表示を行う場合には、フェアトレード・ジャパンのウェブサイト(fairtrade.net/jp-jp)へのリンクを表示してください。
- 一般的なフェア・トレード(Fair Trade)と区別のため、認証を根拠とする場合には「国際フェアトレード認証」や「フェアトレード(Fairtrade)」と記載するようにしてください。
指令による各要件と国際フェアトレード認証の対応
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オープン&フェアなアクセス
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専門家やステークホルダーとの共同開発
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不適合時の明確な手続き
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独立した第三者監査
ラベル以上の価値