【イベントレポート】韓国最大級の食品展示会「SEOUL FOOD 2026」出張レポート 〜イオンがグローバルカンファレンスでサステナビリティの未来を提示〜
2026年6月9日(火)から12日(金)までの4日間、韓国・一山のKINTEXにおいて、韓国最大級の食品展示会「SEOUL FOOD 2026(2026 Seoul International Food Industry Exhibition)」が開催されました。
フェアトレード・ジャパンは、現地での市場調査および関係各所との連携強化のため、本展示会を視察・取材しました。今回は、活気に満ちた展示会の全体像と、Fairtrade Koreaブースの様子、そして2日目の国際カンファレンスに日本代表として登壇された「イオン株式会社」様(以下、イオン)のプレゼンテーション内容を中心にレポートをお届けします。
■ 「SEOUL FOOD 2026」開催概要
今年で44回目を迎えた「SEOUL FOOD」は、アジア4大食品見本市の一つに数えられる韓国最大の食品展示会です。食品産業のバリューチェーン全体(食品・飲料、加工食品、フードテック、包装など)を網羅する広大な会場には、世界49か国から約1,800社(約3,400ブース)が出展し、世界中から多くのバイヤーや食品関係者が集まりました。
- 開催期間: 2026年6月9日(火)〜12日 (金)
- 会場: KINTEX(韓国・一山) Hall 1〜5、7〜8
- 主催: KOTRA(大韓貿易投資振興公社)
■ 国際色豊かな「Fairtrade Koreaブース」の熱気

会場内のFairtrade Korea(韓国フェアトレード事務局) のブース内は、Fairtrade Korea、Fairtrade Africa、フェアトレード中南米(CLAC)、そしてスイスのチョコレートブランド「Chocolate Stella」の4つの区画で構成され、世界各地のフェアトレードの取り組みが可視化されていました。
通路沿いには、日本からイオンのプライベートブランド「トップバリュ」のフェアトレード認証商品(コーヒーや紅茶、チョコレートなど)も美しくディスプレイされ、多くの来場者の目を引いていました。CLACのエリアでは多種多様なフェアトレード認証ワインやカカオが展示され、Chocolate Stellaのエリアではインドやウガンダといった日本ではまだあまり見ない珍しい産地のオーガニック&フェアトレードチョコレートが紹介され、活発な商談が行われていました。
■ Global Food Trend & Tech Conference:小売のサステナビリティセッション

会期前半の2日間(6月9日~10日)には、「AI & Robotics: The Era of Food Tech Convergence(フードテック融合の時代)」をメインテーマに掲げた主要カンファレンスが開催されました。
その中の小売業とサステナブルなフードビジネスを主なテーマとしたセッションにおいて、イタリア最大の小売コープ「Coop Italia」、東南アジア最大級のリテイラーセントラルグループより「Central Retail Vietnam」と並び、日本を代表してイオン株式会社の責任者 サステナビリティ担当(AEON Co., Ltd. Chief Officer of Sustainability)である渡邉 祐子氏が登壇されました。
【イオンのプレゼンテーション】
イオンは、「買物を通じて持続可能な食の選択肢を広げる小売の役割(Expanding Sustainable Food Choices Through Everyday Shopping - The Role of Retail)」と題したプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションでは、サステナビリティの取り組み全体に対するイオンのスタンスと共に、下記のポイントをお話しいただきました。
- サステナビリティはコストではなく「未来への投資」
イオンは、日々の生活の便利さの裏側にある環境・社会課題に目を向け、「マイナスをゼロにする」だけでなく「ゼロをプラスにし、さらにそのプラスを最大化していく」という姿勢を強調。サステナビリティに関わる施策を単なるコストと捉えるのではなく、100年後の食卓にも笑顔を届けるための「未来への投資」として位置づけているという力強いメッセージを発信されました。 - 買物かごの中から始まるサステナブルな循環
「日々の選択が、未来の種になる」という考えのもと、消費者の「毎日の買い物」が未来へと繋がる持続可能なサイクルを生み出すことを紹介。脱炭素社会の実現、生物多様性の保全、資源循環(マイバスケットの推奨など)を軸とした具体的なアプローチを説明されました。 - フェアトレード・持続可能な調達(トップバリュの歩み)
具体的なサステナブルな選択肢を生活者に届けるための核として、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」における持続可能な調達とフェアトレードへのアプローチを解説。国際フェアトレード認証を取得したコーヒー、チョコレート、紅茶などのラインナップを広げ、日本の小売市場においてサステナビリティの最先端を走り続けている実績と今後の展望をシェアされました。

■ 出張を終えて(フェアトレード・ジャパンの視点)
グローバルな舞台で日本からイオン様がアジアのサステナブルリテールを牽引するフロントランナーとしてプレゼンテーションされたことは、日本のフェアトレード推進に関わる私たちにとっても大きな誇りであり、励みとなりました。
生活者の皆様が「お買い物を通じて、より良い未来を選べる」社会の実現を目指し、フェアトレード・ジャパンは今後も国内外のパートナーの皆様と手を取り合い、持続可能な調達とフェアトレードの普及に邁進してまいります。
レポーター:フェアトレード・ジャパン 真崎里砂(写真中央)