メインナビゲーション

Main Navigation

【3月8日は国際女性デー】繊維産業で働く女性たちに感謝しよう

  • 07.03.26

国際女性デーは 1975 年に国際連合によって制定されました。その背景には、20 世紀初頭にさかのぼる女性たちの活動があります。当時、ニューヨークでは女性繊維労働者たちが、低賃金や危険な労働環境の改善を求めて声を上げました。その後、繊維製品の生産は世界各地へと広がりました。しかし現在でも、多くの女性たちが厳しい労働環境のもとで働いている地域があるといわれています。

世界経済はこの数十年で大きく変化しました。今日、「誰が服を縫っているのか」を想像すると、多くの人がアジアの大規模な工場でミシンに向かう女性たちの姿を思い浮かべるかもしれません。そこでは高い生産ノルマや低賃金など、労働環境の改善が求められている課題も指摘されています。

現在、世界では約 9,400 万人が繊維製造に従事しており、そのうち最大で約 80%が女性とされています。

2013 年には、バングラデシュでラナ・プラザ崩壊事故が発生しました。事故の前日、工場の建物に亀裂が見つかり従業員はいったん帰宅しましたが、翌日、安全対策が十分に講じられないまま作業再開が求められました。その結果、1,000 人以上が命を落とし、多くの犠牲者が女性労働者でした。

国際労働機関(ILO)によると、現在、世界の繊維労働者の約 75%がアジア地域に集中しています。生産コストの低さなどを背景に、多くの衣料品生産がこの地域で行われています。

ニューヨークの繊維工場と国際女性デー

20世紀初頭には、現在のように生産国と消費国が大きく分かれていたわけではありません。衣料品の生産の多くは、アメリカやイギリスなどの工業国で行われていました。ニューヨーク、マンチェスター、パリなどの都市では、拡大する消費市場を支えるため、数多くの女性たちが繊維工場で働いていました。

生産スピードや消費のあり方、そして生産地はこの100年で大きく変化しました。しかし、女性繊維労働者の労働環境の改善は、現在でも重要な課題の一つとされています。

1911年、ニューヨークでは「トライアングル・シャツウエスト工場火災」と呼ばれる大きな事故が起こりました。この火災では146人が亡くなり、多くが若い女性の移民労働者でした。非常口が施錠されていたことなど、安全管理の問題が大きく取り上げられました。

この事故の前から、女性繊維労働者たちはより安全な労働環境や賃上げを求めてストライキやデモを行っていました。事故をきっかけに社会的な関心が高まり、ニューヨーク州では複数の労働法が整備されました。

こうした出来事の積み重ねが、現在3月8日に祝われる国際女性デーの背景の一つとされています。

1911年ニューヨークでストライキを行う二人の女性の白黒写真 Photo: The Everett Collection

繊維労働者の賃金と課題

100年以上が経過した現在でも、繊維産業では労働環境の改善が求められている地域があります。インド、バングラデシュ、中国などでは、長時間労働や労働者の権利保護などの課題が指摘されています。

また、多くの国で、繊維労働者の賃金は「生活賃金」と呼ばれる水準に届いていないケースもあります。 

フェアトレードの取り組み

フェアトレードは、繊維生産のバリューチェーンのさまざまな段階で、より公正で持続可能な仕組みづくりを進めています。

例えば、綿花生産の認証では、労働環境の改善や有害な化学物質の使用削減などに取り組んでいます。これにより、生産者だけでなく、加工や縫製に関わる人々の健康や環境への影響の軽減も目指しています。

また、フェアトレードでは繊維工場の労働者に関する基準も設けており、現在その基準の見直しが進められています。そこでは、より適正な賃金、労働者の声が意思決定に反映される仕組み、安全で安心できる労働環境、などが重要なポイントとされています。

さらにフェアトレードは、製品の取引価格と生活賃金の関係を示す生活所得参考価格(Living Income Reference Prices)の検討にも参加しています。これは、労働者が生活賃金を得るために必要な価格の目安を示す取り組みです。

インドのフェアトレード認証工場「Indore」で働くプリティ・ビルラさんは、近隣のフェアトレード認証綿花農場で生産されたオーガニックコットンを使った製品づくりに携わっています。

「オーガニックコットンのおかげで化学物質による病気が減り、環境にも良いと感じています。私はここで働くことにやりがいを感じています」と彼女は話しています。

 

 Photo: Fabian Sturm

日本で買える国際フェアトレード認証品(衣類)のご紹介

Fairtrade Cotton Textile