クリーンエネルギー×フェアトレードフラワー
「ケニア・ローズ・プロジェクト」花卉農園で働く人々へクリーンで持続可能なエネルギーを届ける取り組み


ケニアでは毎年21,560人が、家庭内の空気汚染*(household air pollution)によって命を落としています。喘息や呼吸器系の病気に悩む人も増えており、その原因の一つが調理器具です。
こうした課題に対し、「ケニア・ローズ・プロジェクト」では、花卉農園で働く人々に向けて、クリーンで持続可能なエネルギーを届ける取り組みが進められています。
バイオマス調理器具、エタノールストーブ、ソーラーパネルなどが導入され、無利子の「サステナブル・エネルギー・ファンド」を通じて労働者に貸与されています。返済は給与天引きで分割払いが可能です。
この取り組みにより、呼吸器疾患でクリニックを受診するケースが大幅に減少し、これまでに3,612人の労働者が恩恵を受けています。また、18,000人以上の家族や地域住民にも効果が広がっています。
調理の道具を変えることが、暮らしと健康を守る一歩につながっています。
*固形燃料(木炭、木材など)の燃焼や、調理時の煙などによって引き起こされます。特に開発途上国では、これらの燃料が一般的な調理や暖房に使われており、その結果、室内での空気汚染が深刻化しています。
Photo: ©Fairtrade Deutschland e.V. / Anthony Odamo
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