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アグロフォレストリー×カカオ

カカオ農家の利益と環境保全を切り離さない、農業と森林再生の両立を目指すプロジェクト

カカオ農家は気候変動や土壌の劣化、そして収入の季節変動といった多くの課題に直面しています。特に、カカオの単一栽培に依存した農法では生態系のバランスが崩れやすく、農業の持続可能性という観点から適切ではありません。

こうした状況に対し、ガーナ最大のフェアトレード認証カカオ組合クアパ・ココ(Kuapa Kokoo)と連携して2019年に始まったのがサンコファ・プロジェクト(Sankofa Project)です。このプロジェクトは、農業と森林再生を両立させることを目的とし、カカオ農家の利益と環境保全を切り離さずに進めています。

このプロジェクトにおいて特徴的なのは「ダイナミック・アグロフォレストリー」という農法です。異なるライフサイクルを持つ作物や樹種を同時に育てることで、農家が年間を通して自家消費用の作物を生産できるだけでなく、カカオの収穫期以外にも収入源を確保できます。

サンコファ・プロジェクトは、2025年までに少なくとも400人の農家が1ヘクタール以上の土地でダイナミック・アグロフォレストリーを導入し、さらに1000人の農家への普及を目指しています。森林と共に暮らす、持続可能なカカオ農業の未来が着実に形になりつつあります。

Photo: 気候変動の影響に適応し、被害を軽減するための支援を受けているガーナのカカオ農家のEmelia ©Fairtrade Africa

※動画は英語音声です。Youtubeの字幕翻訳機能をご活用ください。